伝統は時代に馴染ませることでさらに残ってゆく。
大陸からシルクロードを経由して日本へ伝わり整理・完成された雅楽(ががく)。自然信仰では神への奉納として、殿上人たちの間では優美な芸術として用いられました。1000年の時を超えた令和の世にもその音楽、楽器、奏法は古来の形のまま伝統芸能として現存しています。
天地雅楽(てんちがらく)の音楽はそうした伝統雅楽ではありません。雅楽器である篳篥、龍笛、笙をメインに据えたオリジナル音楽を創出して現代を生きる世界中の方々へ届けその素晴らしさを体感いただくことで、伝統音楽である雅楽に興味を持つ契機となることを願っているのです。グループ名に冠した雅楽を敢えて「がらく」と呼ぶのはそのためでもあります。
2003年に神社神職たちが旗揚げした天地雅楽の音楽は2023年に結成20周年を迎え、さらに進化を続けています。
Profile
神社奉職者による音楽ユニット
天地雅楽(てんちがらく)は、関西の神社に奉職する神職、巫女、伶人らが2003年に旗揚げし活動している音楽ユニットです。神社では日々様々な祭典がおこなわれ、日本古来の御神楽や里神楽・雅楽が神前で演奏されます。その演奏に用いられる三管(篳篥・笙・龍笛)を中心とした雅楽器を様々な異国楽器等と組み合わせ、オリジナル楽曲・カバー曲の制作と演奏、そして神楽(特に浪速神楽)や雅楽の演奏、巫女舞の披露を天地雅楽はおこなっています。皆さまが文化伝統に深い興味を持たれるきっかけ・ご案内役となれますことを願い研鑽しております。
天地雅楽の魅力は、個性豊かなオリジナル楽曲にあります。その殆どの作曲・編曲は独自のメソッドに基づいておこなっており、難しさを感じさせない個性的でポップな和サウンドは、様々なテレビ番組、CM・舞台公演・イベントなどでも楽曲使用され、コラボレーションもさせていただいております。